『上場株式、債券、上場新株予約権付社債(転換社債)、上場新株予約権証券、低格付債、投資信託受益証券』の投資に係るリスク等の重要事項について

この説明書は、金融サービスの提供に関する法律に基づく上場株式・出資証券、上場新株予約権付社債(転換社債)、上場新株予約権証券、低格付債、投資信託、上場投資信託(ETF)の投資に係るリスク等の重要事項について、ご説明するものです。
この金融サービスの提供に関する法律に基づく重要事項説明書は、内容をご確認いただき大切に保管してください。 お取引は、お客様の判断と責任において行なっていただきますよう、お願いいたします。

1. 上場株式・出資証券

上場株式・出資証券は、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の変動に伴いその価格が変動することにより投資元本の欠損を生じるおそれがあります。また、上場株式・出資証券の発行者の業務や財産の状況に変化が生じた場合、その市場価格が変動することによって投資元本の欠損を生じるおそれがあります。

2. 債券

債券は、金利水準、為替相場等の変動に伴いその価格が変動することにより投資元本の欠損を生じるおそれがあります。
また、債券の発行者や元利金の支払いを保証している者の信用状況に変化が生じた場合、市場価格が変動することによって投資元本の欠損を生じるおそれがあります。
外貨建債券の場合、売却時あるいは償還時の為替相場の状況によっては投資元本の欠損を生じるおそれがあります。

3.上場新株予約権付社債(転換社債)

上場新株予約権付社債(転換社債)は、転換の対象となる株式が株式相場、金利水準、為替相場等の変動に伴い変動することによって、転換社債の価格が変動することにより投資元本の欠損を生じるおそれがあります。
また、転換社債の発行者や、元利金の支払いを保証している者の信用状況に変化が生じた場合、転換社債の市場価格が変動することによって投資元本の欠損を生じるおそれがあります。なお、株式への転換請求期間には制限がありますのでご留意ください。

4.上場新株予約権証券

上場新株予約権証券は、権利行使の対象となる株式が株式相場、金利水準、為替相場等の変動に伴い変動することによって、上場新株予約権証券の価格が変動することにより投資元本の欠損を生じるおそれがあります。また、上場新株予約権証券の発行者の業務や財産の状況に変化が生じた場合、その市場価格が変動することによって投資元本の欠損を生じるおそれがあります。
なお、上場新株予約権証券の上場期間又は権利行使期間は短期間であること、期限付きの有価証券であり権利行使期間が終了した場合にその価値を失うこと、権利行使を行って株式を取得するためには所定の金額の払込みが新たに必要となることにご留意ください。

5. 低格付債

債券の格付とは

債券の格付とは、その債券の発行体が利息や元本を償還までに予定どおり支払うかどうかの「信用度」を、第三者である格付機関が債券毎に評価して、簡単な記号で表したものです。
通常、「信用度」の高いものからAAAやAaa(トリプルA)、BBやBa(ダブルB)などの記号で表されます(格付の記号の意味については、下表をご参照ください)。

低格付債とそのリスク

一般に、BBB(Baa)格以上の債券は投資適格と呼ばれ、BB(Ba)格以下の債券は投機的格付(低格付債)と呼ばれます。
BB(Ba)格以下の債券は、一般に利息や元本の支払いが行われない、または遅延するリスク(債務不履行リスクやデフォルト・リスクと呼ばれます)が、BBB(Baa)格以上の債券に比べて大きく、また一般的に、売却を希望しても買い手となる投資家がみつからず、売却できないリスク(流動性リスク)が大きいことも予想されます。
格付が低い債券は、格付がより高い債券に比べて利回りが相対的に高くなりますが、その理由は、「信用度がより低い」ということにほかなりません。

格付の変更について

格付は、発行時に付されたものが、その後の発行体の「信用度」の変化等により変更される可能性があります。また一般的には、格付が変更されると市場での価格もそれに応じて変動します。(格下げになれば、市場価格が下がる可能性が大きいということです。)
したがって、債券取引を行う場合には、個別の銘柄毎にその債券に付された格付を確認して、その格付のもつ意味を正確に理解してから投資決定を行う必要があります。

ご参考

下表は、格付投資情報センター(R&I)による格付符号の定義(長期個別債務格付)です。[※]

記号定義
AAA 信用力は最も高く、多くの優れた要素がある。
AA 信用力は極めて高く、優れた要素がある。
A 信用力は高く、部分的に優れた要素がある。
BBB 信用力は十分であるが、将来環境が大きく変化する場合、注意すべき要素がある。
BB 信用力は当面問題ないが、将来環境が変化する場合、十分注意すべき要素がある。
B 信用力に問題があり、絶えず注意すべき要素がある。
CCC 債務不履行に陥っているか、またはその懸念が強い。債務不履行に陥った債権は回収が十分には見込めない可能性がある。
CC 債務不履行に陥っているか、またはその懸念が極めて強い。債務不履行に陥った債権は回収がある程度しか見込めない。
C 債務不履行に陥っており、債権の回収もほとんど見込めない。

<プラス(+)、マイナス(-)表示>

AA格からCCC格までについては、上位格に近いものにプラス、下位格に近いものにマイナスの表示をすることがあります。なお、CC格では、契約の内容や回収の可能性などを反映し、長期個別債務格付を発行体格付と異なる符号にする場合、プラス、マイナスを付けることがあります。プラス、マイナスも符号の一部です。

  • 格付分類、表示方法、意味などは格付機関によって異なります。また、同じ銘柄であっても格付機関によって格付が異なることがありますので、個別の銘柄毎にご確認ください。

6. 投資信託

(1)投資信託

投資信託は、ファンドにより異なるリスクが存在し、投資元本の欠損を生じるおそれがあります。
また、投資信託にはファンドごとに換金、契約解除の制限が設けられていることがあります。これらのリスク等の詳細は、各ファンドの目論見書に記載されていますので、お取引に当って事前にお渡ししますご購入なさる投資信託の目論見書でご確認ください。

<投資信託のリスク等に関する例>

a 国内株式を主な投資対象とする投資信託
投資信託に組み入れられた株式の価格の変動に伴って投資信託の基準価額が変動することにより投資元本の欠損を生じるおそれがあります。

b 円建ての公社債を主な投資対象とし、外貨建ての資産又は株式・出資証券等に投資しない投資信託
金利水準等の変動に伴って、投資信託に組み入れられた円建て公社債の価格が変動することによって、投資信託の基準価額が変動することを原因として投資元本の欠損を生じるおそれがあります。

c 主な投資対象が株式・一般債にわたり、かつ円建て、外貨建て双方にわたる投資信託
投資信託に組み入れられた株式、一般債の価格が株式相場、金利水準、為替相場等の変動に伴って変動することにより、投資信託の基準価額が変動することを原因として投資 元本の欠損を生じるおそれがあります。

(2)上場投資信託(ETF)

ETFは、株価指数(日経平均株価、TOPIX又は日経株価指数300)や金価格などの商品価格及び商品指数等の特定の指数に連動する投資成果を上げることを目指して運用を行う金融商品取引所に上場されている投資信託(ファンド)ですが、指数構成銘柄の全てを指数の算出基準通りに組み入れない場合があること等の理由から、基準価額と指数の動きが完全に一致するものではありません。
また、ETFは、株式等の金融商品に投資するファンドであることから、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の変動に伴い組み入れた株式等の価格が変動すること、組み入れた株式等の発行者の業務や財産の状況の変化に伴い組み入れた株式等の価格が変動することにより基準価格が変動することによって投資元本の欠損を生じるおそれがあります。
ETFの価格は、市場の需給等を反映することから、その取引価格が変動し、基準価額と差が生ずることを原因として、投資元本の欠損を生じるおそれがあります。