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- 相場操縦・作為的相場形成について
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相場操縦とは何ですか?
市場において株価などを意図的に変動又は固定させて、その銘柄の取引に他者を誘い込み、その相場の変動等を利用して自己の利益を図ろうとするものです。
作為的相場形成とは何ですか?
実勢を反映しない相場を形成するための取引です。他者を誘い込むような取引でなくても、取引の状況からみて実勢を反映しない相場を作為的に形成したものと客観的に認められる取引をいいます。 具体的には以下のような行為が、相場操縦・作為的相場形成の疑いをもたれることになります。
- 仮装・馴合い売買の形態が見られた場合
- 高関与率が継続されるような場合
- 買い上がり・売り崩しの形態が見られた場合
- 高値(安値)形成が行われた場合
- 株価固定が見られた場合
- 終値関与の形態が見られた場合
- 見せ玉の形態が見られた場合
- 風説の流布を行った場合
1.仮装・馴合い売買の形態が見られた場合
現物株の対当売買(クロス取引)において、他の投資者に誤解を生じさせる目的をもって、一つの約定につき、買い・売りを一人で発注しているような形態で、権利の移転を伴わない売買等です。たとえそれが、利益又は損失確定の目的をもってされる場合であっても、仮装売買の疑いを非常にもたれやすい取引形態です。 他者と通謀して、同時期に、同価格で自己の買付け(売付け)に対して他者が売付ける(買付ける)など、特定の顧客間で買い・売りを何度も繰り返す取引形態等(馴合い売買)。
2.高関与率が継続されるような場合
特定の銘柄の売買高の大部分を買付ける(売付ける)売買が継続される場合など。
3.買い上がり・売り崩しの形態が見られた場合
特定の銘柄を大量に買い続けて株価を上昇させている場合、逆に売り続けて株価を下落させている場合など。
4.高値(安値)形成が行われた場合
その日の高値や安値をつける注文が続く場合。
5.株価固定が見られた場合
ある銘柄の価格を意図する価格に固定しようと、その銘柄が値下がりも値上がりもしないように調節して売り・買いをしているように見える場合。
6.終値関与の形態が見られた場合
立会終了間際の発注が繰り返され、ひとつ前の異なる値段より高い(低い)値段で終値が付いた場合。
7.見せ玉の形態が見られた場合
はじめから約定の意図のない発注を行い、相場の動きを誤解させる行為。
8.風説の流布を行った場合
特定の株式等の相場を変動させる為、根拠のない虚偽の情報や噂等を流す行為。