過去の株価の動きをチャート(グラフ)で表し、そのパターンから将来の株価の動きを予測する手法を「テクニカル分析」といいます。チャートには市場に参加している人間に心理が表れていると考えられ、株式投資を行う上で重要な指標といえます。

ロウソク足の見方

一定期間の株価の値動きが一目でわかるのが「ロウソク足」

図のように、一定期間の始値と終値、高値、安値の4本値で形づくられています。終値が始値を上回るロウソク足を「陽線」、逆に下回るロウソク足を「陰線」といいます。
また高値、安値は上下に引かれた「ヒゲ」と呼ばれる線で表します。チャート上部で長い上ヒゲを引くと高値警戒、下部で長いひ下ヒゲを引くと底入れ示唆となります。

移動平均線の見方

一定期間の終値を平均してグラフにしたのが「移動平均線」

ロウソク足チャートに重ねて利用します。最もポピュラーな分析手法は、長短2本の移動平均線のクロスで売買のタイミングを計る方法。短期線が長期線を下から上に抜けるクロスを「ゴールデンクロス」といい、上昇のサイン。逆に、短期線が長期線を上から下に抜けるクロスは「デッドクロス」といい、下降のサインです。また、移動平均線との乖離率も過熱や売られすぎのシグナルとして使われます。

トレンドラインの見方

トレンドの変化を見るのが「トレンドライン」

上昇トレンドで2つ以上(3つ以上がより有効)の安値を結んだトレンドラインを「サポートライン(下値支持線)」、下降トレンドで2つ以上の高値を結んだトレンドラインを「レジスタンスライン(上値抵抗線)」といいます。たとえば、上昇トレンドが終わった場合、株価はそれまでのサポートラインを突き破って下がるという動きになり、逆に下降トレンドが終わった場合、レジスタンスラインを上抜けるという動きになります。これを「ブレイク」といい、トレンドの変化を察知する重要なポイントになります。