PER(株価収益率)

「現在の株価が1株あたり利益の何倍になっているか」

PER(倍)=株価÷EPS(1株あたり利益)

企業の収益力からみた株価が、割安かどうかを判断するための目安の1つで、一般にPERが低ければ割安と判断されます。ただし、何倍が妥当かという絶対的な水準を示すものではなく、

  1. 同業他社(または業界や市場平均)との比較で判断する。
  2. 過去の推移から判断する。

といったように、相対比較で投資尺度とします。

PBR(株価純資産倍率)

「現在の株価が1株あたり純資産の何倍になっているか」

PBR(倍)=株価÷1株あたり純資産

企業の純資産(資産から負債を引いた金額)からみた株価が、割安かどうかを判断するための目安の1つで、一般にPBRが低ければ割安と判断されます。
株を保有するということは、その会社の一部を保有するということとなり、つまりその会社が保有する資産の一部を間接的に保有するということになります。
PBRが1倍以下なら、株価は帳簿上の解散価値を下回っていることを示しています。

配当利回り

「株価に対する1年間の予想配当金額の割合」

配当利回り(%)=1株あたりの年間配当÷株価×100

例えば現在の株価が100円で1株あたりの年間配当金が1円であれば、配当利回りは1%となります。
投資を行うときは、将来の配当である1株当たり年間予想配当金を用いて判断することが一般的です。1株あたり年間予想配当金が変化しないと仮定した場合、配当利回りは購入した時点での株価によって変わるため、購入した時点の株価水準が低いほど利回りは高くなります。

ROE(自己資本利益率)

「自己資本に対する当期純利益の割合」

ROE(%)=当期純利益÷自己資本×100

「自己資本をどれだけ有効利用して企業が利益をあげたか」といった経営の効率性や収益性を図る目安の1つで、一般にROEが高い企業ほど、収益性が高いと評価できます。
日本版スチュワードシップ・コードやコーポレートガバナンス・コードへの関心の高まりにより、増配や自社株買いを行いROEの向上を図る企業も増えてきています。

Check

上記の4つは、株式投資でよく使われている代表的な指標です。
株式市場全体や業界平均、あるいは他者と比較することで株価水準を判断する目安の1つとなります。ただし、PERが低くても利益成長が見込めなかったり、PBRが1倍割れでも財務内容に問題があったりする企業があります。
実際に投資を行う際は、1つの指標だけで判断するのではなく、いくつかの指標や企業情報、経済環境などを組み合わせて判断する必要があります。